「レンジ相場」とは、為替や株価などが明確な上昇・下降トレンドを示さず、一定の価格帯内で上下を繰り返す相場状態を指します。
ボックス相場やもみ合い相場とも呼ばれ、市場参加者の売買意欲が拮抗している特徴があります。
目次
主な特徴
- 価格変動の範囲が限定
サポート(下限)とレジスタンス(上限)の間で価格が動き、この範囲から抜け出さない状態が続きます。 - 方向性の不在
上昇トレンドや下降トレンドと異なり、明確な値動きの方向性がありません。 - 発生要因
- 市場に材料不足
- 重要な経済指標発表前の様子見ムード
- 投資家のコンセンサスが形成されない状況
トレンド相場との違い
レンジ相場 | トレンド相場 | |
---|---|---|
価格動向 | 一定範囲内で上下 | 継続的な上昇/下降 |
取引戦略 | 逆張り(上限で売り/下限で買い) | 順張り(トレンドに乗る) |
発生頻度 | FX相場の約7割 | 約3割 |
初心者向け攻略法
- 逆張りトレード
レジスタンス付近で売り、サポート付近で買う手法。利益確定幅を狭め、コツコツ積み上げます。 - ブレイクアウト対策
価格がレンジを突破した際は、トレンド転換の可能性あり。損切りラインを設定し、急な損失を防ぎます。 - テクニカル指標の活用例
- ボリンジャーバンド:バンド幅が狭いとレンジ相場と判断
- RSI:30~70の範囲内で推移する傾向
- 移動平均線:水平に推移しているかどうかをチェック
注意点
- フェイクブレイク:一時的にレンジを抜けても元の範囲に戻る「だまし」が発生しやすい
- レンジ幅の変動:相場環境によってサポート/レジスタンスが変化する可能性あり
- 過剰トレード:小さな値動きに反応しすぎないよう、取引頻度を管理
レンジ相場はFX市場の7割を占めるため、この状態での取引スキルを磨くことが安定収益につながります。特に逆張り手法とテクニカル指標の組み合わせが有効です。ただし、常にレンジブレイクの可能性を意識し、リスク管理を徹底しましょう。