GMT(グリニッジ標準時)とEST(東部標準時)の基準の違いを5つのポイントで比較します。
目次
1. 基準となる地域とUTCとの関係
- GMT:イギリスのグリニッジ天文台(経度0度)を基準とした時間で、UTC(協定世界時)とほぼ同じUTC±0です。
- EST:アメリカ東部(ニューヨークなど)のタイムゾーンで、UTCより5時間遅いUTC-5です。
2. 時間の算出方法
- GMT:地球の自転に基づく「平均太陽時」で、歴史的に天文学的な観測で決定されていました。
- EST:GMT/UTCを基準にした相対的な時間で、GMT-5と計算されます。
3. 使用地域
- GMT:イギリス全域(冬時間)[8]
- EST:アメリカ東部(ニューヨーク、ワシントンD.C.)、カナダ東部、カリブ海諸国
4. サマータイムの有無
通常時 | サマータイム(3月~11月) | |
---|---|---|
GMT地域 | GMT(UTC+0) | BST(British Summer Time/UTC+1) |
EST地域 | EST(UTC-5) | EDT(Eastern Daylight Time/UTC-4) |
5. 日本時間(JST)との関係
- GMT:日本時間より9時間遅い(例:日本15:00 → GMT 06:00)
- EST:日本時間より14時間遅い(例:日本15:00 → EST 01:00)
ポイント:GMTは世界的な基準時間としての役割を持ちますが、ESTは地域限定の時間帯です。両者の関係は「EST = GMT-5」で、時差調整が必要な場面ではこの計算が基本になります。