DeFi(分散型金融)はブロックチェーン技術を基盤とした非中央集権型の金融システムで、銀行や証券会社などの仲介機関を介さずにユーザー間で直接取引を行います。
目次
基本概念
- 非中央集権性:取引記録がブロックチェーン上で分散管理され、特定の管理者が存在しません。
- スマートコントラクト:プログラムされた契約条件が自動執行され、人的ミスや不正を防止します。
従来の金融との違い
項目 | 従来の金融 | DeFi |
---|---|---|
管理者 | 銀行・金融機関 | 存在しない |
取引時間 | 営業時間制限あり | 24時間365日可能 |
手数料 | 仲介手数料が高額 | ガス代のみ(低コスト) |
アクセス性 | 審査が必要 | ウォレットがあれば誰でも |
主要サービス
- DEX(分散型取引所):仲介企業なしで仮想通貨を直接取引
- レンディング:暗号資産を貸し出して利息収入を得る仕組み
- 流動性マイニング:取引所に資産を預けて報酬を得る
メリット
- 金融包摂:銀行口座のない人も利用可能
- 透明性:全取引がブロックチェーン上で公開
- 効率性:国際送金が即時処理可能
リスクと課題
- 法規制の未整備:利用者保護の枠組みが未確立
- ガス代変動:イーサリアムネットワーク混雑時は手数料高騰
- セキュリティリスク:スマートコントラクトの脆弱性悪用事例あり
2025年2月現在、DeFi市場には約13兆円の資産が預けられ、1日あたり7,500億円規模の取引が行われています。今後は伝統的金融との連携拡大が期待される一方、規制整備やユーザー保護の強化が課題です。